米国出入国カードの書き方
ESTAをお持ちの短期滞在(観光や商用)、乗り継ぎの場合、I-94Wと呼ばれる出入国カードは不要となります。
現在、I-94Wと呼ばれる出入国カードが必要な渡航者は、アメリカのビザ(就労、留学、その他査証)を持っている人は本来通り、I-94Wと呼ばれる出入国カードを記入する必要があります。
税関において入国審査官に見せる紙面なのですが、そこにはさまざまな情報を記載し申請しなくてはなりません。
この文章では初めてアメリカへ渡航する方、英語が苦手な方、出入国カードに対しての知識が曖昧な方へ簡単に説明したいと思います。
I-94Wとは税関において入国審査官に見せる紙面で、さまざまな情報を記載し申請しなければなりません。
2023年現在、-94Wは現在、電子化され、オンラインで申請することができるようになりました。具体的には、入国した際に税関で入国審査官に見せる紙面であったI-94Wは、オンラインで登録を行うことで、紙に記入する必要がなくなりました。I-94は、アメリカ合衆国税関・国境警備局のホームページ(https://i94.cbp.dhs.gov/I94/#/home#section)より入手することが出来ます。オンライン上でI-94の申請をすることはできますが、それが米国への入国を保証するものではありません。
・米国ビザ保有者
・陸路でアメリカへ入国する人
i94には氏名や国籍、滞在中の住所や目的などの必要事項を記入しなくてはなりません。
目的としては、その国へ入るのを許可されていない人間や犯罪者、違法就労目的など、正規で入国を許可される人間とそうでない人間を選別するためのカードと認識してもらえれば良いでしょう。
i-94出入国カードのダウンロードについて
以下のページで各国言語の電子版i-94出入国カードをダウンロードすることが可能です。
渡航前に事前に入手し準備されることをおすすめいたします。
・電子版i-94出入国カードダウンロードページ
どのように記載すればいいか(表面)
■ 記入方法
さてそこで書き方に関する説明ですが、出入国カードは表・裏とあります。まず表面に関して必要な記載情報を書き列挙します。
① 姓 (2か所)
② 名 (2か所)
③ 生年月日(2か所)
④ 国籍(2か所)
⑤ 性別
⑥ パスポートの発行日
⑦ パスポートの失効日
⑧ パスポート番号
⑨ アメリカ入国時の便名
⑩ 居住国
⑪ 搭乗地
⑫ アメリカでの宿泊ホテル
⑬ アメリカで滞在する市と州
⑭ アメリカでの宿泊先の電話番号
⑮ Eメールアドレス
このように基本的にはご自身で把握している内容ばかりなので、紙面を見て混乱する必要はありません。それでももしも心配な場合は⑫~⑭等は事前にメモやホテル予約カードなどを持参しておくと良いかもしれません。
表面は上記のように出入国者個人情報がほとんどでした。では裏面はどのような情報を入力するかというと表面ほど煩わしいものではありません。
なぜなら裏面は、「はい」「いいえ」のチェック形式の質問がほとんどだからです。
どのような内容の質問かというと
① 伝染病や精神疾患・薬物使用の有無
② 犯罪歴の有無
③ スパイ・テロ活動への関与の有無
④ 就労目的ではないか・国外退去命令を受けたことがないか
⑤ 子供の保護権を与えられている米国市民に対し、その子供を拘留、維持したことがないか
⑥ 米国への入国拒否をされたことがないか
⑦ 訴追の免責を主張したことがないか
以上7項目になります。
これらの①~⑦に該当しなければすべて「いいえ」へチェックをすれば問題ありません。そして最後に名前、国籍、生年月日、日付を記入し終わりです。
記載時の注意点
記載時の注意点は何点かあります。第一に名前、国籍、滞在先などすべてアルファベットは大文字で記載することです。(メールアドレスに関しては例外) 次に生年月日や日付の書き方ですが、アメリカの場合は日→月→西暦の順番に記載します。ついついいつもの癖で西暦から記載してしまいそうになるかもしれませんが、この順番はしっかり覚えておきましょう。 滞在先のホテルが複数あり、どのホテルを記載したらよいか分からないと困るかたもいらっしゃるかもしれません。その場合は一泊目のホテルを記載するようにしましょう。 また14歳未満の子供に関しては、本人のカードに親もしくは後見人が署名しなくてはなりません。 このように出入国カードの記載内容は多く、初見で間違いなく記載できない方も多いのではないでしょうか?しかし事前に必要事項が分かっていれば難しい質問はなく、安心して税関において面接できると思います。